2015年に最も躍進したバンドの1つであろう『go!go!vanillas』。彼らの楽曲を聴くリスナーにその魅力を尋ねると、「作られる楽曲のキャッチーさ」が必ずといっていいほど挙げられる。
果たしてその楽曲の根源にあるキャッチーさ、『go!go!vanillasのROOTS』は一体どこにあるのか?メンバー全員にそれぞれの音楽観を形成した要因となるバンドを聴き、そのキャッチーさのROOTSを探ってみた。
牧達弥’s Select
The Doors:ドアーズ
アメリカ60年代後期、ユースカルチャーのメインストリームに一気に登り詰めたロックの黄金時代。
たくさんのバンドがいる中で特に耽美で異才を放っていたのがジムモリソン率いるこのThe Doors。アメリカの友人に勧められそこからどっぷりハマり、ジムモリソンの詩集も買うほどに。
当時はヒッピーを中心に起きたサマーオブラブという時代背景なこともあり、今主流になっている「ロックは外に発する激しいエネルギーの塊」みたいなイメージとは異なり、スピリチュアルな精神世界を基にしたサイケデリック=ロックの時代。
そこにクールな演奏が合わさることで他では体験出来ない、その当時の匂いのようなものが音から感じ取れる。
Light My Fire / The Doors
The Libertines:リバティーンズ
今こうしてバンドをやっている一番の起爆剤になったバンド。
2000年代に入り、特にイギリスでムーブメントとなった、ロックンロールリバイバル。
The Libertinesはその火付け役になったバンドの1つで、当時フォロワーバンドもたくさん出てきたが彼らの圧倒的な楽曲のオリジナリティ、ファション、言葉のクールさは断トツにカッコ良かった。
音楽がどんどんデジタルに移行する時代に昔からのスタンダードなバンドスタイルでしっかり今に響くロックンロールを作った彼らのこのアルバムをまず聴いて是非体感して欲しい。
Up The Bracket / The Libertines
Electric Light Orchestra:エレクトリック・ライト・オーケストラ
出典:ukmix.org
「Out Of The Blue」は時代の移り変わりによる録音環境や電子楽器の進化と、それまで培ってきたロックンロールの伝統を同時に取り込んだ最高のアルバム。
ジェフリンの作り出す音楽はいつでも好奇心と共に新しい物を提示してくれワクワクする。なのに曲中堪らなく涙が出そうになるのは、やはりThe Beatlesからの影響を色濃く感じる人間味のある温かなメロディーの素晴らしさからだろう。
今から約40年前に作られたとは思えない革新性と普遍性のあるこの名盤是非聴いてください。
Mr. Blue Sky / Electric Light Orchestra
長谷川プリティ敬祐’s Select
フラワーカンパニーズ
自分のルーツを語るうえでまず絶対に外せないのは、フラワーカンパニーズです。何度でも言いますが、10代の頃に必要な衝撃が濃縮還元レベルで詰まったバンドで、僕の原点です。
フラカンのルーツを探ることで、色んな素晴らしい音楽やカルチャーにも出会わせてくれました。大人になった今は、更に深く染みます。バンドという生き物の夢や美学が存分に詰まった昨年の武道館も本当に素晴らしかったです!!
こんな大人に、プレイヤーに、バンドになりたいと思わせてくれる、僕の目標です。
はぐれ者讃歌(Live) / フラワーカンパニーズ
MANDO DIAO:マンドゥ・ディアオ
出典:fanart.tv/
高校生の頃には身の回りで2000年代ガレージロックリバイバルが流行ったのですが、その中でも僕が一番ハマったのはMANDO DIAOです。
The LibertinesやThe Strokesは牧が大好きだったのですが、「マンドゥは俺のためのものや!」的な感覚がありました。
シンプルイズベストな1st Album「Bring ‘em In」も最高ですが、激情&哀愁の3rd Album「Ode To Ochrasy」も至高です。カール・ヨハネJr.はロックバンドにおけるベーシストのお手本だと思ってます。
現在のマンドゥについては僕の口からは言いません。言いませんが、MANDO DIAOというバンドは間違いなく僕の青春でした。
Long Before Rock´n´Roll / MANDO DIAO
THE WHO:ザ・フー
出典:MTV
楽器を始めてから更なる魅力に気付いたバンドはTHE WHOで、これはもう自分の中での王道です。
破壊的なのにめちゃくちゃクール、そこに加えて抜群のユーモア!演奏隊は言うまでも無く伝説的なメンバー揃いですが、ロジャー・ダルトリーがボーカルとしての表現力を上げていく、その過程に僕は泣けます。
「俺のソロアルバムは自分ではとても気に入っているんだ。爆音でかけてしまってすまないね。でもこんなもの、フーに比べたらクソだ。」という天才ジョン・エントウィッスルの晩年の言葉が、バンドというものの全てを物語っていると思います。
影響を受けた音楽は数え切れないのでパッと浮かんだバンドを上げましたが、こうして考えてみるとどのバンドもルーツや背景を探るのが楽しい!と思わせてくれるものばかりで、僕達バニラズもそうありたいと思います!
1921(LIVE) / THE WHO
ジェットセイヤ’s Select
ギターウルフ
出典:dum-dum.tv
ギターウルフとの出会いは…小学4年生の時に、地元長崎のスタジオDO!というライブハウスに初めて観に行ったのがキッカケ。
この日のLIVEは、10歳の俺に強烈なロックンロール体験を残した。
まず感じた事のない爆音、暴れまくりダイブする客、音が鳴らなくなり客席にベースをぶん投げる初代ベースウルフ・ビリーさん、最後には、高いスピーカの上からギターを持ったままジャンプをキメるセイジさん、トオルさんは、そのジャンプや轟音にバッチバチに合わせてリズムを叩き出す。
あの阿吽の呼吸は、とても真似できない。あの夜を境に、俺の名前は「ジェットセイヤ」となったのであった。
今回こちらに紹介した映像は、2代目ベースウルフ・U.G.さんが加入してのアルバム「DEAD ROCK」から”高校生アクション”をお送りします!(LIVEでは、セイジさんがお客さんをステージに上げて、人間ピラミッドを作ったりします…)
高校生アクション / ギターウルフ
BLANKEY JET CITY
出典:kizitora.jp/
ブランキーとの出会いは…たぶん1歳くらいで、日本のバンドブーム真っ只中。
家では、バンドマンの親父がギターを鳴らして、ジュンスカイウォーカーズやブルーハーツとかを聴いていた。俺もその影響で、見様見真似で、おもちゃのギターや、お菓子の缶とかをガツガツ叩いていた。
そういう時期を経て、自然にドラマーの道を選ぶ。特にブランキーの中村達也さん(現:LOSALIOS、The Golden Wet Fingers、MANNISH BOYS、他…)のドラミングには多大な影響を受けていて、小5の頃学校から帰ってきて「LAST DANCE」(解散LIVE)の映像を毎日観るのが日課だった。
そのラストツアーのドキュメンタリーDVDが、3年前に公開されたので、そちらの映像を紹介します。
映画『Blankey Jet City/VANISHING POINT』予告編
NYLON
出会ったのは…中学2年ぐらいの時で、親父の友達が大阪のR&Rイベントをビデオで録ってきていたのがキッカケ。
今回紹介している映像でもわかるように、ライブ中のアクションが凄まじい、しかもフロントの3人は女性である。細身のモッズスーツを身にまとい、爆音のR&Rを掻き鳴らす。中3の時には、地元のライブハウスにNYLONを呼んで、イベントを組んだ。
そこでレーベルでもある大阪の老舗レコード店、TIME BOMB RECORDSとの繋がりもでき、中学・高校時代の夏休みは、”R&R合宿”(主に生のライブを体感しR&Rの基本を養う)もさせてもらった。
現在は、ボーカルがドラムを叩き、3人構成でLIVEを行っています!
あの娘のシルエット / NYLON
柳沢 進太郎’s Select
The Kooks:ザ・クークス
僕は00年代のガレージロックリバイバルのバンドやそこから派生したギターロック、インディーロック、オルタナティブ、パワーポップが大好きなんですが、その中でもThe Kooksは僕が何よりも影響を受けたアーティストです。きっかけはYoutubeで動画を見漁っていて「Sofa Song」という曲に出会ったのが最初でした。
初めて聴いたのにアコースティックギターのバッキングフレーズが鳴った瞬間にエアギターして暴れてました。後はVo/Gtのルーク・プリチャードの色気のある声や、多彩なソングライティングに憧れてました。
ジャンルを感じさせない色とりどりの楽曲を僕も作りたいなと思ってずっと音楽をしていたので、今回の自分たちのアルバム「Kameleon Lights」でそんな作品作りが出来た事がとても嬉しいです。
Sofa Song / The Kooks
The Strokes:ザ・ストロークス
出典:NME
TheStrokesは高校時代の学園祭でコピーバンドをしたバンドで、当時iPodが壊れる程聴いて、耳コピしました。
一聴するとシンプルなんだけど、中々真似できない空気感やフレーズ作りに驚きました。それまで聴いていた音楽とは完全に音の種類が違って、初めて耳にした時は頭の上に沢山ハテナが出てたけど聴けば聴くほどハマっていってコピーバンドしちゃうほどハマってました(笑)
その後にガレージロックが台頭した時代のアーティストを聴くきっかけにもなったアーティストです。
上京した年にフェスで生で見て、思い出補正かもしれませんが「Last Nite」がCDそのまんまの音に聴こえて感動して泣きました。
Last Nite / The Strokes
Razorlight:レイザーライト
RazorLightは初めて所謂「ジャケ買い」をしたバンドです。
メンバーが写ってる写真が白黒に加工されたジャケットのアルバム。彼らが立ってる背景がレンガだったから、安易にイギリスのロックバンドだろう!って勝手に想像して買ったのが懐かしいです(笑)
ネットはあったけど、当時中学生の僕は大して使いこなせてなかったので原始的な方法で他の音楽仲間が知らないバンドを見つけたい一心で購入したんですが、イギリスでは割と有名だったのでズッコケたのもいい思い出です。
内容もシンプルにカッコいいロックで、このアルバムで一番好きな曲は「Before I Fall To Pieces」ですね。
Before I Fall To Pieces / RazorLight
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僕たちgo!go!vanillasはメンバーそれぞれ似たようで違うルーツを持ち合わせています。そんな4人がお互いの感性をぶつけ合って作り上げたのが2nd Album「Kameleon Lights」です。
僕たちが憧れたアーティストから受けた感動や驚きを、同じようにリスナーに感じてもらい、新たな世代、シーンへと繋いでいく事が僕たちの目標であり使命だと思います。これからもCDやライブを通して感情を伝えていきます。
3月から始まる「Kameleon Lights Tour 2016」も楽しみにしていて下さい!
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go!go!vanillas
牧達弥(vo/g)、長谷川プリティ敬祐(ba)、ジェットセイヤ(dr) 、柳沢進太郎 (g) の 4人からなるロックンロール・バンド。
2013年1月、7inchシングル「人間讃歌 / アクロス ザ ユニバーシティ」をSEEZ RECORDSよりインディーズで初リリース(完売)、7月のアルバム「SHAKE」がタワレコメンに選ばれ、注目を浴びる。
2014年2月、2,000枚限定シングル「オリエント / ホラーショー」が即完売となり、8月にはタワーレコード限定シングル「エマ」が同店TOP10チャートにランクイン。
そして11月5日、Victor / Getting Betterよりメジャー1stアルバム「Magic Number」をリリース。リードトラックの「マジック」はCS音楽チャンネルや各地FMステーションで軒並みパワープレイを獲得した。
2015年4月、メジャー1stシングル「バイリンガール」をリリース、発売日に東名阪を1日でまわるフリーライブを行う。
6月には、バンド初の全国8ヵ所ワンマンツアーを敢行、同ファイナルを最後に宮川怜也(g)が惜しまれならも脱退するも9月には新ギタリスト、柳沢進太郎を迎えメジャー2ndシングル「カウンターアクション」をリリース。
11月~12月に行われたワンマンツアー「COUNTER ACTION TOUR 2015」は全公演完売。大盛況のうちに幕を閉じた。
2016年2月には待望の2ndアルバム「Kameleon Lights」のリリース、そして3月にはバンド史上最長となる「Kameleon Lights Tour 2016」が決定。勢いをさらに加速させている。
スーパーワーカー / go!go!vanillas
カウンターアクション / go!go!vanillas
Release Information
◆2nd album「Kameleon Lights」(カメレオン ライツ)
・2016.02.10 Release
◆収録楽曲
01.ラバーズ
02.ニューゲーム(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」×ロッテ『Toppa』第10弾テーマソング)
03.スーパーワーカー
04.バイリンガール
05.ビートクラブ
06.チルタイム
07.セレモニー
08.ツインズ
09.ヒートアイランド
10.カウンターアクション
11ギフト
※初回盤限定ボーナストラック・・・「デッドマンズチェイス (kameleon version)」
※初回限定特典はOfficial Siteでチェック!
・初回限定盤VIZL-919/\3,200+tax
・通常盤CD VICL-64500/\2,700+tax
◆初回限定盤付属DVD収録内容
「COUNTER ACTION TOUR 2015 Tokyo Akasaka Blitz 2015.12.03」
1.バイリンガール
2.セルバ
3.ハイテンション
4.メリーメリーメリー
5.カウンターアクション
6.ティーンネイジャーズノイズ
7.ライクアマウンテン
8.マジック
※各店別オリジナル特典はOfficial Siteにて
Live Schedule
◆go!go!vanillas 「Kameleon Lights Tour 2016」
・3月04日(金) 千葉 LOOK
・3月06日(日) 水戸 LIGHT HOUSE
・3月12日(土) 京都 磔磔
・3月13日(日) 神戸 VARIT
・3月17日(木) 周南 RISING HALL (※イベント)
・3月26日(土) 松本 ALECX
・3月27日(日) 金沢 AZ
・3月31日(木) 仙台 JUNK BOX
・4月01日(金) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
・4月03日(日) 札幌 PENNY LANE 24
・4月14日(木) 浜松 FORCE
・4月16日(土) 宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-2
・4月17日(日) 新潟 GOLDEN PIGS・RED STAGE
・4月23日(土) 広島 CLUB QUATTRO
・4月24日(日) 岡山 YEBISU YA PRO
・4月26日(火) 高松 DIME
・5月05日(木・祝) 赤坂 BLITZ (※イベント)
・5月07日(土) 名古屋 DIAMOND HALL
・5月08日(日) なんば Hatch
・5月12日(木) 長崎 DRUM Be-7
・5月14日(土) 大分 DRUM Be-0
・5月15日(日) 福岡 DRUM LOGOS
・5月20日(金) 高崎 club FLEEZ
・5月28日(土) 新木場 STUDIO COAST
Event Infomation
◆go!go!vanillas presents READY STEADY go!go! vol.03
5月5日(木・祝) 赤坂BLITZ
1F立見¥3,300(ドリンク別)/2F指定¥3,300(ドリンク別)
2ndアルバム「Kameleon Lights」にチケット最速先行・抽選予約シリアル封入!
Official Media
Official Site:http://gogovanillas.com/
Official twitter:https://twitter.com/go_go_vanillas
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