わたしたちの暮らしに欠かすことが出来なくなった“コーヒー”。
何気ない日常のカップの奥底には、はるかなるコーヒー豆たちの冒険譚が隠されている。
『A Film About Coffee』は、コーヒーがどのように私たちの手元に届けられるのだろうか。その物語「Seed to Cup(種からカップまで)」を美しい映像で綴ったドキュメンタリー。
本作はいま世界のコーヒーカルチャーを牽引する重要なプロフェッショナルたちの熱き仕事ぶりと哲学を追い、ブームではとどまらない大きなコーヒー・ムーブメントの“今”を鮮やかに浮き彫りにしています。『A Film About Coffee』(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)は、2015年12月に新宿シネマカリテにて公開される。
「おいしいコーヒー」はどこから来るのだろうか?
コーヒーを愛するすべての人におくる Seed to Cup(種からカップまで)の物語
『A Film About Coffee』(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)
「究極のコーヒー」を求め、豆の選定、焙煎、ドリップ方法……様々なアプローチで追求するコーヒーのプロフェッショナルたち。本質を追い求める姿はまるで求道者のようだ。
ここ数年で拡大を見せる、高品質で風味の優れた「スペシャルティコーヒー」の市場。その担い手たちは従来の“質より量”のコーヒー業界のカウンターとして、豆の生産地からカフェに至るまでのあらゆる場所に新たな経済の仕組みを息吹かせ始めている。
コーヒーから始まるこの変革の姿を美しい映像とともに作り上げたのは、サンフランシスコ在住のCMクリエイター、ブランドン・ローパー監督。本作は自主制作映画でありながらも、世界30カ国108都市のコーヒー愛好者の手で自主的な上映会が開催され話題を呼び、ついに本国アメリカでも配給が決まった。
コーヒーへの深い愛情が育んだ本作は、知られざる Seed to Cup(種からカップまで)の物語であり、琥珀色の神秘の液体の奥深い世界へいざなう招待状だ。観た後は、コーヒーがより身近に、より愛しく思えるだろう。
ストーリー
アメリカ・ポートランドに拠点を置く「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」生豆バイヤーのダリン・ダニエルは、コーヒーの生産国、ルワンダの生産者たちと直接取引(ダイレクトトレード)を行っている。
現地に何度も足を運び、生産工程や精製の方法を生産者たちと確認し共有しながら、年に何千回とカッピングというテイスティング作業を重ねる日々。より良いコーヒー豆を、より良い品質で届けることを追求しているのだ。
日本進出が話題になった「ブルーボトルコーヒー」創始者のジェームス・フリーマンは、自らのコーヒーの原体験とサイフォン・バーへの熱い思い、そして、日本の純喫茶への強い憧憬を語る。
その中に登場するのは、2013年に多くのファンから惜しまれつつも閉店した、東京・表参道の『大坊珈琲店』。オーナーである大坊勝次がコーヒー1杯を淹れる一連の研ぎ澄まされた所作は美しく、今はなき名店の佇まいが再びスクリーンに立ち現れるようだ。
世界のコーヒーカルチャーを牽引するプロフェッショナルたちの熱き仕事ぶりと哲学を追い、新潮流の中核をなすスペシャルティコーヒーの現場を紐解いていく本作は、ブームにはとどまらない大きなコーヒー・ムーブメントの“今”を鮮やかに浮き彫りにしている。
主な出演者(海外)
「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」生豆バイヤー ダリン・ダニエル
「ハンサム・コーヒー・ロースターズ」共同オーナー/2010年世界バリスタ・チャンピオン マイケル・フィリップス
「ブルーボトルコーヒー」オーナー ジェームス・フリーマン
「カウンター・カルチャー・コーヒー」バリスタ/2012年全米バリスタ・チャンピオン ケイティ・カージュロ
「リチュアル・コーヒー・ロースターズ」オーナー アイリーン・ハッシ・リナルディ
「リチュアル・コーヒー・ロースターズ」バリスタ ケヴィン・ボーリン
「コアヴァ・コーヒー・ロースターズ」バリスタ デヴィン・チャップマン
「G&Bコーヒー」共同オーナー/2008年全米バリスタ・チャンピオン カイル・グランビル
「ラ・マルゾッコ」CEO ケント・バッケ
主な出演者(東京)
表参道「大坊珈琲店」(※2013年に閉店)オーナー 大坊勝次
下北沢「ベアポンド・エスプレッソ」オーナー 田中勝幸
表参道「オモテサンドウ・コーヒー」オーナー 國友栄一
代々木公園「リトル・ナップ・コーヒー・スタンド」オーナー 濱田大介
富ヶ谷「フグレン・トウキョウ」オーナー 小島賢治
監督:ブランドン・ローパー
出演: ダリン・ダニエル(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)、マイケル・フィリップス(ハンサム・コーヒー・ロースターズ)、ジェームス・フリーマン(ブルーボトルコーヒー)、ケイティ・カージュロ(カウンター・カルチャー・コーヒー)、アイリーン・ハッシ・リナルディ(リチュアル・コーヒー・ロースターズ )、大坊勝次(大坊珈琲店) 、田中勝幸(ベアポンド・エスプレッソ)ほか
(2014 年 / アメリカ / 66 分 / 16:9 / DCP)配給・宣伝:メジロフィルムズ
Information
2015年12月新宿シネマカリテほか全国順次公開
公式サイト: http://afilmaboutcoffee.jp/
© 2014 Avocados and Coconuts.
映画の最新記事
- Hulu、Amazonプライムビデオ、Netflixのメリット・評判・口コミ比較
- 本年度ベルギーアカデミー賞(マグリット賞)最多主要4部門受賞の痛快ヒットコメディ『神様メール』5月27日全国ロードショー
- どこかで耳にしたことがある? 映画のエンディングテーマで耳にする『LANA DEL REY / ラナ・デル・レイ』を聴く
- 映画『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』 10万のイルミネーションで彩られた恵比寿ガーデンプレイスの映画館で12月12日より公開
- 一番お得なのはどこ?Hulu、Netflix、Amazonプライム動画サービスの特徴・価格を徹底比較