
華やかな仕事の一つ「美容師」
髪型一つでお客様の人生を変える事だってできる、魔法使いのような職業。
はたまた映画やドラマのヘアメイクも感動を与える重要なポジションであり、ハサミひとつで世界を飛び回るグローバルな美容師も多く存在します。
更にはウェディングのヘアメイクでも、最も幸せなイベントに携わる事もできる。夢の本当に多い仕事なのです。
出典:http://zexy.net/ring/brand_c/blog/13/
もちろんそんな夢のある仕事には過酷な下積みがあるわけで、選ばれた一握りの人間しか大きな仕事。
そんな下積み美容師をピックアップ
美容師の離職率が高すぎる問題
出典:http://free-pictograms.com/11-situation/209-situation.html
皆様も耳にした事はあるかと思います。美容師の高すぎる離職率
なんと1年目50%3年目80%10年目92%
3年目で、5人に4人は辞めるというデータが出ています。
その理由として、
・「イメージとのギャップ」:30%
・「仕事がつらい」:13%
・「労働条件面(給料、勤務時間)」:7%
出典:http://d.hatena.ne.jp/yononaka-kaizen/20110308/1299580810
人間関係に関しては、どの業種でも言える事でしょう。
その中で、イメージとのギャップ、労働条件面が美容業特有の理由。
冒頭で紹介したように、夢のある仕事。
そこに憧れてこの業界に入る方は本当に多い。著者もその一人です。
実際に入ってみると、雑用ばっかりだし1日中シャンプーに追われる毎日
空いた時間、休みの日も真夏だろうが極寒だろうがモデルハント
理不尽で溢れている職場
思い描いた以上に過酷すぎる労働環境に、「自分は、なにやってんだろう」と虚無感に襲われ辞めだすのが2年目〜3年目になるわけです。これだけの条件が揃っていると嫌にもなりますよね(笑)
更に追い打ちをかける低賃金
給料12万円〜15万円がアシスタントの相場の中で、撮影や深夜練習もあるため入社条件に「自転車で通える範囲に引っ越す事」が入るお店もあります。
もちろん保険も加入しておらず(お店によりますが)、生活レベルも最低レベルに追い込まれる事も珍しくありません。
スタイリストになるまでいくらかかるか?
ここでは、4年でスタイリストになると仮定して計算しています。
本来、美容師は朝練と夜練、深夜練たるものがあります。もちろん自主練になるのでお給料が発生するはずはないのだが、自分の時間を削って練習しています。
ここから練習にももちろんお金がかかります。
カットは特にそう。ウィッグは相場1台5千円前後です。ここから計算すると、、、
1日1スタイルカットして、3スタイルでカットウィッグは使えなくなるとします。
月に6台カットウィッグを消耗すると、毎月¥30,000、年間¥360,000、3年で¥1,080,000。」
つまり、スタイリストになるまでに、練習時間とカットウィッグだけで、
¥3,253,824
かかる計算になります。
これだけのお金と時間を消耗する美容師アシスタント。体力と精神力が試される仕事なのです。
過酷な条件下でも続ける理由とは?
出典:https://itunes.apple.com/jp/artist/mainichi-broadcasting-system/id455692981?ign-mpt=uo=4
第一にあるのは、夢のため。
美容師に憧れた理由は華やかな世界の第一線で活躍したいが大多数なわけで、毎日夢を叶えられる一握りの人間かの天秤をかけられながら営業しています。
その中で、つきまってくる焦り
・生活の不安
・接客上のストレス
・人間関係
・見えない将来に対する不安
器用不器用は個人差があります。「同期のあいつがもう切れるようになってるのになんで俺は、、!」などは良くある話
でも、そこも面白いと感じてくるんです。
低賃金も、アシスタントはあくまでアシストしかできないわけで一人前に成る為に必要な養成過程
そこでお給料まで頂けるという割り切りができているか。
スタイリストになってバリバリ稼いでやるというハングリー精神があるか。
その先に見える、トップスタイリストやカリスマ美容師、ヘアメイクアップアーティスト、、、
そこまでしてでも叶えたいと思わせてくれる先輩方の仕事は本当にかっこいいんです。
いつかあのステージに!いつかあの人のような技術を!
先輩方は今以上の過酷な条件下で今の地位にいる。であれば若い世代はやるしかない。
毎日天秤にかけられ、残る一握りの夢をつかみ取るためにふるいにかけられている。
美容業界こそ弱肉強食の世界。
根底にある物作りの楽しさ
出典:https://thebiyo.wordpress.com/2014/01/21/クリエイティブヘアスタイルフォト撮影の裏側や/
『美容師の仕事とは彫刻である』
その通りだと思うのは、やはりカットがそうだと思います。
ここを切って、ここを削ると毛先はこっちに入ってくれる。
ならここを削ると?彫刻家と似た感覚。
撮影でも同じことが言えます。
コテ巻き一つでもどこにウェイトを持ってくるか。どこに抜けを作るか。どういうシチュエーションで撮るか。どんなポージングでどんな表情で、、、
考える要素がありえないほど詰まって一つの作品となる。
シャンプーしかできない1年目から、我慢して我慢してカットや撮影をできるようになる3年目まで耐えれば見える世界はとてつもなく広い。
アシスタントの励み
雑用の毎日にある仕事の励み。
・お客様からの「ありがとう」。
これに尽きると思います。
「シャンプー気持ちよかったよ。ありがとう」
お世辞だとしても嬉しいです。私も仕事を辞めようか悩んでいたときにお客様からこの事を言って頂き、嬉しすぎて「もうまた仕事が楽しくなるじゃないですか!」と、つい答えてしまいました。
なので、この記事を見た方は是非お世辞でも「ありがとう」を言ってあげてください。
それだけで離職率は下がると思います。
・物作りの面白さ
私は今アシスタント2年目で、基本的な営業では先輩から指示を受けてシャンプー、ドライ、カラー、パーマなどアシストが主な業務内容。
その中で一番の楽しみが、撮影です。
テーマ、ヘア、ロケーション、撮り方、、、
1から全て自分で考えプロデュースする撮影は最高に楽しく、刺激的。
これも非常に励みになります。
アシスタントのスタイルは、自分の世界観を表現するための重要な仕事の一つ。
まだまだですが、こちらが私の作品の一部です。
まだまだ未熟な作品ばかりですが、アシスタントはみんな作っているときが一番輝いていると思います。
美容室に行ってみたら、担当スタイリストさんだけでなくアシスタントにも是非目を向けてみてください。
『もっとやってやる』という熱意に満ちあふれている美容師さんは沢山います。
また、これから美容師を目指すという方へ参考になればと思います。
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