債務整理をするときに注意したいのは、クレジットカードの解約です。クレジットカードが債務整理の対象外となっていても、あとで解約されたり、更新できない場合があります。クレジットカードが使えなくなると何かと不便なので、事前に債務整理をするデメリットについてきちんと把握しておきましょう。
債務整理後のクレジットカードの利用について、解説します。
債務整理をしてもクレジットカードが更新できた!
債務整理をしてしまうと、クレジットカード更新時に利用停止となってしまうケースがあります。
クレジットカード会社は更新時に信用情報を確認しているため、その際に債務整理したことがバレてしまうのです。債務整理をしたことがわかると、高い確率でカード利用停止となってしまいますが、利用状況などによって無事に更新できる場合もあります。
更新時は信用情報だけでなく、これまでの支払い状況やカードの利用状況などもチェックされるので、他の状況が健全だと確認されれば、カードを更新できる確率は高まります。利用限度額が下がってしまうこともありますが、このあたりの対応はカード会社によって差があります。
クレジットカードの返済をしていれば新規発行できることも
債務整理をしたからといって、諦めてはいけません。手元にクレジットカードが残っているのであれば、毎月の返済を遅れないように注意しましょう。債務整理をした後でも、クレジットカードの借金を毎月きちんと支払い続けていれば、最善の結果を生み出すことができます。
まだ多額の借金が残っているのであれば、毎月の返済負担を減らして、返済が遅れないように注意しましょう。
債務整理をしたら家族会員に影響が出る?
債務整理をすると、家族全員に影響が出るのではないかと心配になる方もいるでしょう。例えば家族カードを使っている場合、クレジットカードが引き続き使えるのかどうか、気になるところです。ただ、家族カードはあくまで本契約者の情報をもとに発行されているものなので、本契約者の家族が債務整理をしたからといって、直ちに利用停止になることはありません。本契約者が毎月きちんと返済していれば、引き続き利用することができます。
家族カードの利用制限もある
カード更新時に本契約者の家族が債務整理をしていることがバレてしまうと、家族カードの利用を制限される可能性がありますが、利用停止になることはないので、安心して使い続けることができるでしょう。
家族の誰かが債務整理をしたとしても、契約者本人が債務整理をしていないなら、クレジットカードを新規作成することは可能なので、家族に影響が及ぶ範囲は限られています。それほど心配することはありません。
クレジットカードの契約者情報に注意
ただし、契約者本人が債務整理をした場合、当然ながら家族カードも使うことができなくなってしまいます。その場合は、家族全員に影響が出るので注意しなければなりません。例えばカード契約者が夫で、妻が家族カードを使っていた場合、夫が債務整理をしてしまうと妻に落ち度がなくても家族カードが使えなくなってしまいます。
クレジットカードのリボ払いは債務整理できる?
リボ払いをしていると、いつまでたっても元本が減らないので、借金の返済に悩んでいる人も多いでしょう。毎月のリボ払いが苦しいのであれば、債務整理で解決することができます。
債務整理というと、カードローンなどのキャッシングにしか使えないと考えている人も多いですが、クレジットカードのリボ払いにも利用できるので、高い金利をカットしたいときに便利です。
任意整理をすると金利をカットできる
リボ払いを放っておくと借金地獄に陥る可能性もあるので、早めの対処が必要です。任意整理をすれば、金利をカットしながら毎月返済しやすい額に調整することが可能になります。任意整理に応じてくれるかどうかはカード会社によって異なりますが、うまくいけば借金の返済が楽になるので、早めに相談してみましょう。
長期的なリボ払いには注意
特に、長期的なプランでリボ払いを利用している人は、金利や手数料も高くなってしまうので、結果的に大きな損をしてしまいます。すぐに一括払いができるのであれば、リボ払いをやめて早めに借金を返済しましょう。
リボ払いを利用している間は、無駄使いを極力減らして、借金の返済を優先させることが大事です。
債務整理をすると、クレジットカードが使えなくなるのは本当?
債務整理をしたからといって、すべてのクレジットカードが使えなくなるわけではありません。債務整理の対象になっていないクレジットカードであれば、引き続き使用することができます。現在複数のクレジットカードを持っている人で、そのうちの一つのクレジットカードだけ債務整理したのであれば、それ以外のクレジットカードは今までと同様に使うことができるので心配はありません。
ただ、油断は禁物です。クレジットカード会社は発行後も途上与信を行なっているため、債務整理したことがバレてしまえば、クレジットカードの利用が停止されてしまいます。
5−10年で再発行できるようになる
ただし、債務整理をすれば永久にクレジットカードを使えなくなるというわけではありません。借金を完済してから5〜10年ほどすれば、信用情報から債務整理をした事実が消されるため、再びクレジットカードを使えるようになります。
デビットカードであれば、債務整理後も問題なく使用できるため、クレジットカードを使えない人は、5〜10年たつまでデビットカードで我慢しましょう。債務整理中でも、家族が作った家族カードを利用させてもらうことは可能なので、実際に困るケースは少ないといえます。
楽天カードも債務整理ができる!
現在楽天カードを持っていて、債務整理したい場合は、長期の分割払いに応じてもらえる可能性があります。
楽天カードは10年の分割支払いが可能
借金の返済は一般的に5年以内が基準となりますが、楽天カードの場合は10年の分割払いに応じてもらえるため、多額の借金があっても毎月の返済負担を大幅に減らすことができます。100万円以上の多額の借金がある場合でも、長期的な分割払いに設定すれば、完済も可能になるでしょう。
債務整理するとクレジットカードを解約がある
任意整理であれば家族に手続きをしていることをバレる心配もないので、内緒で債務整理をすることができます。
ただし、債務整理すると楽天カードを解約しなければならないので、人によって不便に感じることがあるでしょう。他の借金のことも考えて、楽天カードを債務整理すべきかどうか、慎重に判断する必要があります。
迷ったら弁護士などに相談して、最善策を提案してもらいましょう。プロに相談すれば、素人では思いつかないアイディアを教えてもらうことができます。楽天カードをこれからも使い続けたいからとって、多額の借金を放っておくことは現実的ではありません。プロに相談して、冷静な判断を仰ぐのも一つの方法です。
債務整理する際は、クレジットカードの解約が必要不可欠!
債務整理をする場合は、当然ながらそのクレジットカードを解約する必要があります。クレジットカードを解約したくないのであれば、毎月の返済額などを減らすなどして、無理のない範囲で借金を返済していくしかありません。
クレジットカード以外に多額の借金がある場合は、債務整理をするときにクレジットカードを対象外にしましょう。債務整理をするからといって、クレジットカードを必ず解約しなければならないという法律はないので、対象から外すことができます。返済額が少額のクレジットカードであれば、債務整理後も解約せずに使い続けることができます。
ただし、クレジットカード会社からの借金が多い場合は、今後の返済計画に大きな影響をもたらすため、債務整理の対象にしてカードを解約するしかありません。
クレジットカードの強制解約に注意
また、債務整理の種類によって、クレジットカードが強制解約される場合があるので注意が必要です。
任意整理であれば、クレジットカードを残すことができますが、自己破産や個人再生をする場合、借金のあるクレジットカードは全て強制解約となってしまいます。全く使っていないクレジットカードや借り入れのないクレジットカードであれば、強制解約の対象にはなりませんが、借金がある場合は嫌でも強制解約の対象となってしまうので注意しましょう。
債務整理したクレジットカードの再発行はできる?
過去に債務整理をしたクレジットカードを再発行してもらうのは、極めて難しいと言えます。クレジットカード会社は、過去に解約した人をリストに載せており、その情報が消えることはまずないので、再発行はほぼ不可能だといえます。
強制解約や債務整理が原因ではなく、自らの都合によって解約した場合は、再発行してもらうのも可能ですが、過去に問題があって解約された場合は、再発行してもらうのは大変困難でしょう。自分の年収が上がってステータスがアップしたとしても、過去に問題を起こしたクレジットカードを再発行してもらうのは、ほぼ不可能だといえます。
債務整理後にクレジットカードを持ちたいのであれば、過去に解約されたことのないクレジットカード会社を利用するしかありません。クレジットカードを債務整理する場合は、今後再発行してもらえないこともよく考えて、慎重に手続きを行いましょう。
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