思わず拳を振り上げたくなるような痛快なロックサウンドを2016年にかき鳴らす男女2人組ロックユニット『GLIM SPANKY』。昨年発表したメジャー1stアルバム「SUNRISE JOURNEY」で、その稀有な音楽性を存分に示した2人が満を持してミニアルバム「ワイルド・サイドを行け」をリリース。
今回はVocalである「松尾レミ」とGuitarの「亀本寛貴」にそれぞれのROOTSについて話を聞いた。果たしてGLIM SPANKYのROOTSとは?
松尾レミ’s Select
ワイルド・サイドを行け / GLIM SPANKY
一千一秒物語 / 稲垣足穂
出典:新潮社
高校生の頃、父親に「お前は絶対これが好きだから読んでみなさい。」と言われ、半信半疑で読んだこの本の1行目から魂を持って行かれました。真夜中の幻想世界が好きだった私の想像をぶち破る奇想天外摩訶不思議な話の数々。
この本は自分の描く絵や作る音楽に多大なる影響を及ぼした、私のバイブルです。
Elephant / The White Stripes
中学生の頃、初めて洋楽にドはまりしたきっかけの1枚です。荒々しく爆発する音の中にインテリジェンスが垣間見えるところ、最高に心掴まれるポイントです。
親がレコードマニアだったのでもともと家では色々な国の色々な音楽が流れていましたが、幼い私にとってレコードの音はどこか懐かしいものという認識がありました。
しかしThe White Stripesが現代にこのようなブルースロックを鳴らした事で、その垣根は一気に無くなり、ここからしっかりと洋楽に、ロックの歴史を掘り下げ、のめり込んでいけたのです。
見せ方も色彩も曲名からも伝わるデザイン的要素が、アートの好きだった自分にとって心から共感出来るものでした。
もちろん音楽が最高にカッコいい事を大前提として!
Seven Nation Army / The White Stripes
ひなぎく
出典:ひなぎく
大好きな60’sのファッションと、社会情勢へのメッセージ、青春の儚さ、カルト的コワさ。
あの時代だったからこそ生まれた実験的でもポップな見せ方は今みてもドキドキわくわく、ひやっとします。
この時代のファッションやロックが大好きなのですが、同時代に色々な場所で素晴らしきカルチャー達が渦巻いていたという奇跡に、いつも胸がときめきます。
ひなぎく 予告編
松尾レミ’s Favorite Things
TEMPLES
出典:TEMPLES
最近というよりも、前から好きなバンドですが、敢えてここで紹介します。
音楽を始める前からケルト妖精文化や摩訶不思議で妖しいものが好きだった流れで、バンドを始めたあたりからトラッドフォークやサイケデリックロック、ポップも好む様になりました。
そういうロックは主に60’s70’s前半の音楽を中心に聴いていたのですが、数年前にTEMPLESを知って聴いた時に、限りなくシンプルに鳴らす新たな現代のサイケロックミュージックがここにあると衝撃を受けました。
Shelter Song / Temples
純喫茶へ、1000軒 / 難波里奈
出典:アスペクト
わたしは純喫茶が大好きなのですが、この本は素晴らしく楽しいです。この一冊だけ持って出掛ければ、色んな街で素敵な純喫茶を見つける事が出来ます。
沼田元氣の「喫茶店百科大図鑑」を自分の’純喫茶バイブル’にしていますが、新たにこの本が大切な1冊に加わりました。
純喫茶で飲むコーヒの値段の中には、その喫茶それぞれに流れる独特な時間や空気、空間、全てが入っています。
こんなこと書いていたら、今すぐ純喫茶に行きたくなってきた!
亀本寛貴’s Select
NEXT ONE / GLIM SPANKY
Led Zeppelin
よく好きなギタリストや影響を受けたギタリストを聞かれる事があるのですが、そういう時はいつもジミーペイジと答えています(笑)
当然色々なギタリストに影響を受けたので一人を選ぶ事は出来ないのですが、ジミーペイジは演奏はもちろん作曲者や編曲者としてやバンドのリーダーとしても共感できて一番自分が目指しているギタリスト像に近いです。
そしてなにより、有名なストーリーでロバートプラントをバンドに誘った時に「一緒に金儲けをしないか」といった話があるのですがそういうところも共感できます。
単にギタリストとしてだけではなく作曲や商業感覚とかも含めて一番影響を受けていると言えます。
The Ocean (Live in New York 1973) / Led Zeppelin
The Black Keys
出典:mtv.com
僕が一番好きなバンドといっていいくらい好きなバンドです。
ブルースやオールドなロックを土台にしてこれだけの人気を獲得していてすごいと思うし僕たちもやれるかもという希望を持たせてくれました。
ギターリフやメロディがすごくキャッチーだし、プロデューサーにデンジャーマウスが参加してからのサウンド作りも素晴らしくてとても影響を受けています。
この曲のライブ映像では、イントロのギターリフをみんなが歌っているのが印象的で、日本では絶対起こらないから衝撃でした。日本のフェスでもこういう景色を実現したいです。
Gold On The Ceiling / The Black Keys
GRAPEVINE
大学生時代、邦楽はバインしか聴いてない。ってくらいGRAPEVINEばかり聴いてました。作る曲が似ちゃうからバイン聴くの禁止!!って言われるくらいでした(笑)洋楽ロック的な楽曲と西川さんの渋いギターが特に好きです。
上京して初めて自分でチケット買って見に行ったライブもバインでした。動画はまさにその僕が見に行ったライブの映像です。
真昼のストレンジランド (Silverado from tour 2011) / GRAPEVINE
亀本寛貴’s Favorite Things
ラジオ
出典:interfm
家にいる時に最近よく聞いています。知らなかった新しい音楽を知ることができるし、それにまつわる周辺知識とかもDJさんが話してくれるのでとても勉強になります。
あと知り合いのミュージシャンが出たりしているのを聞いたりするのも楽しいです(笑)
InterFM897の「The Dave Fromm Show」や「Barakan Beat」っていう番組はよく聞いてます。かっこいいロックミュージックをたくさん教えてくれます!
Apple Watch
出典:apple.com
Apple Watchについているアクティビティっていう機能で消費カロリーや運動量を計測できる機能があるのですがそれの1日のノルマをしっかりクリアすることにハマっています。
曲作りをしていたりするとついつい運動不足になってしまうのですが、ゲーム感覚で意識的に運動できるので運動不足にならなくて済んでいます。あとはiPhoneを充電していたりして手元になくても、電話に出れたり連絡が来ると通知が来るので本当に便利です。
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好きな音楽や映画、文学やファッションやカルチャーが、思想となり、それが生き様となる。
だからこそ、その時々でたくさんのルーツが常に新しく生まれて行くと思う。
生活する中で常に新しく生まれ変わり続けるのが、私達GLIM SPANKYだから、音楽だけにこだわらず現在24・25歳の自分自身を作った核になるであろうルーツを少しだけ紹介しました。
GLIM SPANKY
松尾 レミ:Vocal & Guitar, Song Writting, Art & Design
亀本 寛貴:Guitar
ロックとブルースを基調にしながらも斬新なサウンドを鳴らす、男女2人組新世代ロックユニットGLIM SPANKY。 ハスキーで圧倒的存在感を放つ松尾レミのヴォーカルと、亀本寛貴が奏でるブルージーで感情豊かなギターが特徴。 ファーストフルアルバム『SUNRISE JOURNEY』発売を記念し赤坂BLITZにて開催されたワンマンライブはSOLD OUT。2016年1月27日セカンドミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』発売中。
Official Media
Official facebook:https://www.facebook.com/glimspanky
Official twitter:https://twitter.com/glimspanky
Official Site:http://www.glimspanky.com/
Youtube Linkhttps://www.youtube.com/watch?v=PIZwJj5lkcM
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