若者の街「渋谷」。言うまでもなく東京の、いや日本中の若者が一度は憧れる街であり、毎日が喧騒で溢れかえっている場所でもある。そして、カフカのホームグラウンドであるこの街。Vo,カネコ氏と共に、この街を見た。
カフカにとって大切な場所・渋谷
──渋谷で印象的だったのは?
今はもう慣れて何も思わないですけど、朝方の渋谷をよく見ていたので汚い印象はありますね。明け方になると酔いつぶれた人達が転がってたり。
昔からこの街に憧れはありましたけど、好きにはなれないです、多分一生。でも俺にとっては大切な場所ですね。数えきれない憧れと挫折がある場所として。
──最初に渋谷に来たのって覚えてますか?
確か、高校生の時に初めて渋谷に来たんですけど、人が多くて、うるさくて。でも、やっぱりスクランブル交差点とかセンター街とかが当時の印象には残ってますね。
カフカ’S Select
──渋谷でお気に入りのスポットはありますか?
ホームのライブハウスがあるので、やっぱり渋谷が拠点で。「渋谷club 乙-kinoto-」っていうライブハウスなんですけど、色んな刺激を受けたし、出会いも沢山ありました。
東京出てきて初めてステージに立ったのも「乙」で、その時はBlankey Jet Cityのコピーバンドやりました(笑)
──それでは、やはり渋谷のエピソードは「渋谷club 乙」に関する事が多いですか?。
そうですね。あとは「渋谷音楽祭」というイベントに出て109の前で演奏した事もありました。あんな場所でのライブは後にも先にも無いと思います。
それと前回のアルバム曲なんですけど、『彼女は海で』という曲のMVを渋谷で撮りましたね。ゲリラ的に撮ったのでハラハラしたんですけど、その緊張感が曲に合ってて。個人的に凄く気に入っているMVなので見てほしいですね。
彼女は海で / ※アルバム「Rebirth」より
渋谷club 乙-kinoto-
-Information-
渋谷club 乙-kinoto-
住所:東京都渋谷区 桜丘町3−3
Tel:03-3780-1010
Coolhomme’s Selection
24/7 coffee & roaster
広島県の珈琲専門店である「24/7 coffee & roaster」。自社焙煎による珈琲は、雑味がない新鮮でクリーンな味を提供する為、オーダーを受けてから一杯分ずつ挽いていくという徹底ぶり。香りや味を最良な状態を楽しめるように配慮がなされている。
そして、珈琲に合うパンケーキ…ではなくホットケーキもおすすめだ。表面はサクッと、中はしっとりのこのホットケーキは、有塩バター、果物、チーズ、ホイップクリーム、カスタードソースからトッピングを選択できる。
-Information-
24/7 coffee & roaster
住所:東京都渋谷区神南1-19-8 トーキョーワンダーサイト渋谷
Tel:03-6455-0920(予約不可)
最寄り駅:JR渋谷駅 徒歩8分
営業時間:10:00~23:30
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渋谷道玄坂ドラエモン
道玄坂を登って行くと見つかる、イタリアンバル「渋谷道玄坂ドラエモン」。程よい距離感の接客、女性が喜びそうなドリンク、そして美味しい料理。三拍子そろったお店である。
なんといってもおすすめは、「牛フィレとフォアグラのロッシーニ」。圧巻のコストパフォーマンスのこの料理、訪れるのであれば一度は頼みたい。限定メニューの為、早い時間での予約をおすすめする。
-Information-
渋谷道玄坂ドラエモン
住所:東京都渋谷区渋谷1-25-6 渋谷パークサイド共同ビル B1F
Tel:050-2018-0622
最寄り駅:JR渋谷駅 徒歩2分
営業時間:[月~木] 17:00~25:00
[金・土・祝前日] 17:00~27:00
[日・祝日] 17:00~24:00
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bananafish story / 渋谷-Shibuya-
──「bananafish story」にまつわるエピソードを教えて下さい。
J.D.サリンジャーという作家の「バナナフィッシュにうってつけの日」っていう作品に出てくるバナナフィッシュが、センター街に入っていく人々に重なって見えたんです。こう、欲望のままに群がるように入っていって、そのままそこから出てこれなくなる人達って結構居るのかなって。
センター街にたむろしてる若いギャルの子達なんか意外と凄く真面目で純粋だったりして、あの場所で人格が形成されてしまうのがもったいないというか、悲しいというか。きっと本人からしたら余計なお世話でしか無いと思うんですけど。
bananafish story / Instagram
Tokyo 9 Stories / Songs and City
Coolhomme独占公開。各楽曲タイトルより、ここでしか見られない各都市それぞれへの想いを語るカネコ氏のインタビューをチェック。
01: She’s like Sofia Coppola / 青山
「Lost in Translation」を見たとき、凄く新鮮だったんです。東京に対する見え方が変わったというか。実は昔から洋楽とか、海外文化に対して勝手に劣等感があって、絶対勝てないだろって。
「六本木=クラブ」っていうイメージが合って、ある意味憧れなんです。お酒を飲んで、女の子と踊って、一緒に寝て…って。自分には絶対出来ない事なので。
03: サンカショウ / 新宿
今思うのは、皆それぞれ個々で生きてるって事なんです。ティッシュ配ってた「俺VS冷たい群衆」とかじゃなくて、それぞれが主人公で、その中で泣きながら生きてるのを知ってる。
04: 残飯処理 / 三軒茶屋
やっぱりナポリタンが1番なんです。たまに冒険しても、結局ナポリタンに帰ってきてた。多分これは一生変わらないなって思って。
05: ニンゲンフシン / 秋葉原
何もかもうまく行かなくて、人間不信になってた時があって。秋葉原を歩いててふと「逃げてんなぁ」って思ったんです。
06: 月の裏側 / 池袋
街自体は東京で一番馴染み深いかもしれないです。だからこそ、池袋は思春期に憧れた東京では無かったですね。
07: ティファニーで晩餐を / 銀座
純粋に素敵だと感じて欲しいと思っている人はどの位いるのかなって。
昔からこの街に憧れはありましたけど、好きにはなれないです、多分一生。でも俺にとっては大切な場所ですね。
憧れに突き動かされる衝動とか、挫折してそれでもまだ惨めに憧れてる事とか、何歳になっても忘れたくない。
10: 東京
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