【コラム/マンガ】経営者や天才が共感する漫画『3月のライオン』

先日、筆者の仕事・プライベートを理解している、『人生においての初めての理解者』とも言うべき人から、読まない部類の漫画をお勧めされた。羽海野チカ原作の『3月のライオン』。お互いのリスペクトから、人気ロックバンド「BUMP OF CHICKEN」が10巻で楽曲「ファイター」を提供し、漫画に楽曲が付属されるという業界初のコラボレーションをした事でも話題の作品。

3月のライオン

中学生で史上5人目のプロ棋士となった天才、主人公の桐山零(キリヤマレイ)。
複雑な家庭環境の中で育ち、孤独と戦う中で将棋の才能を開花させていく。
元々将棋好きではなかったけど、それしかなかった・やるしかなかった。というのが正しい。
彼のライバルとの切磋琢磨の中での成長、彼を支える新しい家族とも言うべき温かい存在。

“孤独・温かさ” というキーワードを考えさせられる作品。

彼の人生・生き様を通して、
『No Pain , No Gain』(痛みなくして、成長無し)という言葉が、様々な角度や事象を経て、痛いほどストレートにそして心臓を握りつぶす位に伝わってくる。

『3月のライオン』のポイントが2点ある。

1. 『No Pain , No Gain』。
2. 人の温かさ。

『No Pain , No Gain』

ベンチャー企業でよく使われる『No Pain , No Gain』は(痛みなくして、成長/得られるものは無し)という言葉。
人生において、何かに時間を賭けなければ何も得られない時がある。仕事においても、恋愛においてもそうだろう。

仕事的観点

社会人になり、仕事をする上で何か足りてない、成し遂げていないなと感じる中途半端だった人なら心臓をえぐり取られるほどの痛みがある。
零の言葉を借りるとするならば、2巻に出て来る『逃げなかったって記憶が欲しい』という言葉。

誰しもがそんなに強い人間ではないので、逃げているのではないか、
向き合ってないのではないのか、弱くなっているだけなのではないかと考える方もいるのではないだろうか。

物事で突き抜けるのは、ある意味で怖い。
これまでの友人や周りの人と同じ目線で物事を見る事が出来なくなり、価値観のズレや『あぁこれは違うな』と思い、ふと寂しくなることもある。今迄友達だった人とは、時間的にも距離を置く事が増えて来ることもある。

そういう時にでも奮い立たせてくれる、”孤独だった自分にはこれ(将棋)しかなかった” という想いが鋭く、
胸に突き刺さってくる。

天才ゆえの孤独 – 感情のゆらぎ

社長や何かに突き抜ける才能のある人は、孤独だとよく言われる。
何故なら、ある一地点において、人の先を行ってる事があるために理解されないから。
そういう感情をまざまざと様々な角度から突きつけられる。

人の温かさを知る

零は、川本家の温かい人たちと出会う。
猫・鳥・人間を問わず痩せている生物を放っておけない性格の 長女川本あかりを筆頭に、いつも明るいが繊細な一面もあるひなた、天真爛漫でいつも元気づけてくれる保育園に通うモモ。
彼が今迄感じた事のない、どこまでもまっすぐに相手の事を想っている純粋な人たちとの出会いによって、孤独だった彼の心が変わっていく。

3月のライオンの桐山零から分かるのは、孤独を抱えて生きてきたとしても、
人間の温かさに気付き、信じることで自分の新しい殻を破り、自らを新しく形成すること。
そうする中で、人として成長すること。

何かを中途半端にしてきて喝を入れられたい人、
将棋を好きだという将棋フリークの方
ぜひ、内的葛藤を楽しめる作品に出会ってみては。

3月のライオン

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