近年、数多くのインストバンドが日本の音楽シーンにおいて表れる中で、「PHONO TONES」は王道でいて全く新しいバンドである。日本のロックシーンの最前線で活躍するASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマー伊地知潔が率いるこのバンド、普段はあまりインストゥルメンタルを耳にしないユーザーもぜひ一度その楽曲を聴いてみてほしい。
「キャッチーでパワフル」、文字にすると簡単だが、一聴すると簡単には語れない数多くの魅力が詰まっている。
今回は各メンバーのROOTSとなる「聴いて世界が開けた1曲」を紹介してもらった。
Big Country (Album「Live at the Quick」より) / Béla Fleck & The Flecktones
出典:popmatters.com
大学時代ジャズ研在籍中、ジャムセッションや即興演奏などに惹かれ始めた頃に出会い演奏していました。
「音で会話する」ってこういうことかっていうのがわかる入門編というところでしょうか。
中盤のベース、ソプラノサックスの掛け合いなどその姿が顕著です。
この演奏(各ソロパート)が即興なのか、譜面なのかわからないですが、こんなジャム、即興演奏が毎回できたら最高だなと思います。
でもそんなことは置いておいて、何よりもちょーいい曲です。
宮下広輔(Pedal Steel)
BACK TO THE FUTURE Ⅲ – Main Theme
出典:movieposter.com
内容はもちろん、テーマ音楽のメインフレーズが大好きだったこのシリーズ。
とりわけ3作目のテーマは、自分にとって大きなインパクトがあった事を今でも覚えています。
がきんちょ同士、少し背伸びをして向かった映画館でシリーズの中、唯一大スクリーンで体感できた事もあるとは思いますが、1作目、2作目と続く大好きなお決まりのメインテーマのフレーズをほのかに匂わせる始まり方は、なんとも軽快な西部風のリズムであり爽やかな展開。
そして最後は待ちに待ったあのフレーズ。
“アワワワワー!”
知ってたつもりの世界観が、ちょっとしたアプローチで変わる瞬間に感動し何かが弾け飛び散ったtoo muchな感覚があった覚えがあります。
「ドクありがとう。」
今思えばこの時でした。唯一サントラを買いに走ったのも。
飯塚純(Key)
Dixie Chicken / Little Feat
出典: Little Feat.net
自分の音楽が開けた、というか完全に自分のルーツがこの曲のような気がします。
いわゆる音楽というものを意識する前からオレの家では、このバンドが日曜の朝からラジカセでがんがん掛かっており、当時は全然好きじゃなくよくわかりませんでした。ウチの親が好きだったんですね、Little Featのことが。
その後、中二ぐらいで奥田民生氏をきっかけにギターを弾き始める訳です。
そして近所のおじさんに“はっぴいえんど”の“風街ろまん”のLPを「お前これ聞いとけ!」と言われ貰い、「なんじゃこりゃ!」とハマりその源流を辿る訳です。
すると、なんとそこにはLittle Featがいた訳なんですね。
そういえば昔家で流れてたな~と思いギター弾きながら聞き直してみるとなんか全部弾けちゃうんですね、まんまとウチの親に刷り込まれていたわけなのです。
何も知らない幼少のオレに歌いかけるLowell Georgeは亡くなってしまったのですが、この時期のLittle Featは最強の布陣と呼ばれておりマジかっこいいです。
いつかはこんなバンドができるようになれたらいいなと思います。
猪股ヨウスケ(B)
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