NYでファッション分野で起業。大手ブランドと取引する大丸隆平

2014年年明けすぐグローバルな人「NY×ファッション×起業家 大丸隆平」という番組がNHK Eテレで放送された。海外で起業する人は増えたが日本人デザイナーがファッション分野で、しかもニューヨークという本場で活躍しているという話。是非知って頂きたいクリエイターの1人

大丸隆平とは

出典:http://temjin-tv.com/works/%EF%BC%91%E6%9C%88%EF%BC%93%E6%97%A5%EF%BC%88%E9%87%91%EF%BC%89-%E3%80%8C%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E3%81%AA%E4%BA%BA%E3%80%8D-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF

大丸製作所2代表
大丸隆平
文化服装学院を卒業後、コムデギャルソンのパタンナーを経て2008年に独立
現在では、20以上のブランドで1200体程度のパターンを作成している。
デザイナーのアイデアをそのまま実現する能力に長けている。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=yG6nBollKlE

パタンナー(和製英語)とは、
ファッションデザイナーのイメージしたデザイン画を元に服飾・ファッション分野の型紙を引くことを専門とする人を指す。正しくは、パターン・メーカー (pattern maker) と呼ばれる。
ヨーロッパでは、パタンナーをmodelist(モデリスト)、modellista(モデリスタ)、デザイナーをcouturier(クチュリエ)、stilista(スティリスタ)と呼ぶ。また、シーチングと言う布で立体的に型をとることを「トワルを組む」といい、この作業をドレーピング(立体裁断)という。

出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC

最初は失敗続きの連続。資金繰りも怪しい

段々仕事を受けるようになって、ある時大きな案件を受注したが、契約書などしっかりしなかったために
お金を支払われずに飛ばれたという事件があったようだ。
そういう失敗もあってか現在の奥さんを経理・交渉の場に呼ぶようにして安定した。

どの分野で起業してもそうだが、人には騙されるという事を念頭に置いて仕事をするべきだと思った。
海外の地、英語もままならない状態で仕事をしているその活力に尊敬の念を抱かざるを得ない。

大丸製作所が人気のある理由

ビジネスにおいて、ファッションのデザイン・制作に限らず色々な分野で発注側と受注側に別れる。
受注側は発注側の言う通りに創って、そのまま納品という事もしばしばあるだろう。

しかし、それは発注側にとって本意ではない。
何故なら、発注側はそれをビジネスとして成功させなければならないから、受注側に一緒にビジネスを成功させるように努力してもらう事を望んでいる。
それが成功すれば継続的に発注したり、より大きな金額で発注するようになる。
これがビジネスの基本である。

Eテレを拝見して、ファッションの分野で、大手ブランドのデザイナーが作成したイメージを元に型紙を引いて実際に作成している所が上記と一致していて、
服飾の技術もそうだが、そもそもビジネスセンスがあると考えさせられた。

大丸さんは番組の中で、

パタンナーは下流のように思われているかもしれないが、自分はそのようには考えていない。
クライアントと一緒に創っている。
そもそも作るのが好きなのかもしれないです。

技術を売りまくるという事も出来るかもしれないが、それは結局質の低下を招き、クライアントが離れていくという事を招く。
利益主義に走ると視野が狭くなりそういう営業の仕方をやりがちだが、大丸氏はそこを考えていているのが他の業界の人間としても学ぶべき所である。

上記の動画の中で大丸製作所2は下記のように見られている。

ビジネスをクリエーションする。
クリエーションをビジネスにしない。新しいビジネスモデルを作る
日本の技術を売るが、クライアントの信頼を得てから量産の提案をしていく。
それを日本に持って帰る。
ファッション産業の中でも新しい動きである。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=yG6nBollKlE

かの有名なアンディーウォーホルは自身のhandという作品でいう。

金を儲けるのはアート、
働くのもアート、
そしてうまくいっているビジネスは最高のアートだと思う

経営者としての顔

Eテレでの放送でさらに面白いなと思ったのが15人くらいの社員で全員日本人を採用しているようだ。
日本で活躍出来なかったパタンナー等を採用して、最初は英語も出来ないが育成している。
日本人の技術や配慮の細かさというのが作品に出るし、そこのクオリティで世界と戦いたいという戦略があるとの事。

これはファッション業界に限らず色々な業界であると思うが、それを実現しているのが経営者としての上手さだと感じた。

大丸隆平氏は日本人が世界で活躍するために必要なものを持っているアーティストでありクリエイターであり、
経営者である。
これからも彼を追い続けていきたい。

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