【連載】世田谷区代沢のアットホームな空間で食の楽しさを知る。サーモンアンドトラウト(salmon&trout) DISCOVERY Vol.6

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雰囲気の良い外観やお店の空気感を感じて “一期一会” の名店に出会う企画「Discovery」。

第6回目の今回は、2014年8月に東京世田谷区代沢にオープンした和食とも、ビストロとも言えない “ジャンルを定義しない”、自転車が飾られるというフランクな室内の空気感が特徴のお店、「サーモンアンドトラウト(salmon&trout)」に訪れて。

外観は “店内の雰囲気までのぞきみる” ことができるような、ガラス張り。
ワインや日本酒の空き瓶が並んでいるところにこだわりを感じる。

シェフは、「カレーライスと日本人」など多くの著書を出版している森枝卓士氏の息子の森枝幹氏。
高校卒業後オーストラリアに飛び、マンダリンホテルなどで修行を積んだ本格派。
共にお店を切り盛りするのが、toldというバンドのギタリストでソムリエの山崎氏。

料理は手際良く、見ていて楽しい森枝氏の “プレゼンテーション” を見ているかのよう。
コースは基本、4000円〜6000円の価格帯で、予算に合わせて料理を出してくれる。
森枝氏の “メニューも枠に囚われない” という発想から来ている。
ドリンクは、¥3,000でソムリエの山崎さんが料理に合わせて選んでくれるのが有り難い。

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こちらは上にキャビアがのったお通し。
土台は農園で採られた自家製のマメを使用。楽しませることにぬかりない。


生牡蠣は岩手産の牡蠣。
北海道産と比較すると、少し小振りだがその理由は北海道産は味が強いので、岩手産の方がワインとの相性が良いから。
この辺りのバランス感覚に感動する。

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普通のお店では、まずお目にかかる事はないマテ貝。
身が柔らかく、部分的にコリっとした歯ごたえが楽しい。
上質なオリーブオイルとガーリックソースがワインへと誘う。


季節の野菜をふんだんに使用した、鶏肉のソテー
野菜は、まるで果物かのような甘さ。
鶏肉との相性も抜群。

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ベリーで味付けされた、鹿肉のカツレツ。
鹿は実際にとりにいったというから
歯ごたえのある鹿肉と赤ワインとの相性が抜群。
お皿は、スペインで購入されたものでベリーがまるでアート作品のよう。

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最後の〆は、ラーメンともスープヌードルとも言える一品。
日によって、何でダシをとるか決めているそうだが、今回はしじみでダシをとったラーメン。
麺は中太麺。一見シンプルに見えるが、しじみのダシが浸透し、とろろ昆布と相まって新感覚の奥深さ。

最後のデザートには、皮まで食べられるオレンジとヨーグルト、
ウイスキーとも何とも言い難いが、熟成した甘みのある味醂。
40年モノの日本酒と最後まで楽しませてくれる。

店内の雰囲気は、遊び心に富んでいて暖かく、先進的でかつコミカル。

オシャレな自転車が飾られているが、こちらはお店のオーナーが自転車のレストアを行っているので、そのまま自転車を販売している。自転車好きな人にはたまらないだろう。

台数は限られているのだが、古い物は1930年代のものからあり、価格は30万円~300万円とこだわりのパーツを使っていて “男のロマン” が入った価格設定となっている。

店内は、機能性とお洒落なデザインの中々目にする事がないこだわりのある雑貨が所狭しと並んでいるので、料理が来る前の間の話が尽きない。それも「サーモンアンドトラウト(salmon&trout)」の魅力の一つだ。

東京には、それはもう沢山のお店が存在する。
悪い言い方に聞こえるかもしれないが、お金を出せばそれなりに美味しいお店には来店が出来る。

しかし、肩肘はって、遠慮したりして食べるのはどうなのだろうか。
本来、料理や外食というのは美味しいだけでなく楽しい体験、思い出に残るものではないだろうか。

海外で修行し、料理人として若いながらも、多くの経験とチャレンジを積み重ねる森枝氏と話していると、職人気質な日本で、自由にかつ楽しくという 「食べる事の本質」 について考えさせられる。

確かな料理の味、森枝氏の軽快なトークと手さばき、店内の暖かく発見のある楽しい雑貨。
五感をフルで使って、すべて楽しめる、「あなたにとって最初のお店」になるだろう。

Information

電話番号: 080-4816-1831
アクセス: 世田谷代田駅から707m
営業時間 : 18:00~翌2:00
夜10時以降入店可、夜12時以降入店可
定休日: 月曜日・火曜日

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