
秋冬ファッションの定番アイテムと言えば、ダッフルコート。厳寒の海と戦う北欧の漁師の仕事着を起源とするダッフルコートは、その後イギリス海軍の防寒着として広く使用された。元々は、手袋をしたままでも外せるトグルボタンが示すように、悪い天候の中でも、とにかく上に羽織るためのコートなのでゆったりとしたシルエットのイメージが強いのも特徴。
現代の街での着こなしは、ユルく見えないようにドレッシーな着こなしを心がけると、知的で、現代的な印象を与えることができる。
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定番ダッフルをキチンと着こなす
Saint Laurent(サンローラン)
まずは、奇抜なものではなくクラシックを押さえよう。
トラディショナルな印象の強いサンローランのロング丈の定番ダッフルは、濃いネイビーに明るく浮かび上がる木製トグルと麻のロープ留めのディテールが秀逸。
これは漁師時代のダッフルの定番ディテールである。
やや低めに切り替えられたヨークと柔らかく上品なシルエットは、大人の余裕を感じさせる。
トラディショナルな着こなしだけでなく、今シーズンのオーバーサイズなアウターのモードな着こなしにも幅広く使えるのは定番だからこそ。
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シンプルなデザインながらも、一目で品質の良さ・上品さを感じさせる。
細身のパンツに合わせるとキマる。
ショート&タイトなモダンダッフルコート
Burberry London(バーバリーロンドン)
ダッフルコートはどちらかと言えばゆったりとして柔らかい印象を与えるアイテムだが、バーバリー・ロンドンの提案するこちらのショート丈のダッフルコートは、かなりタイトなシルエット。
タイトなパンツと合わせるとかなり締まった印象に仕上げられるちょっと特別なダッフルだ。
そのシルエットはもちろんのこと、フードが外せるのもスマートなダッフルスタイルを作り出す重要なディテールである。
フード自体はダブルのチンウォーマーの仕立てになっていてボリューム満点なので、外すか外さないかで全く違うイメージのコートになる。
当然、裏地にはバーバリーチェックが用いられ、着る人の所有欲を充分に満たしてくれる。
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エレガントな変り種ダッフル
Maison Martin Margiela(マルタンマルジェラ)
打ち合わせ部分を大きく重ねた変り種ダッフルコートなのに、品位を失わないのはさすがのマルタンマルジェラ。
良質な素材を使いつつ、ディテールを限りなくシンプルに抑える事でノーブルな雰囲気を醸しだしている。
そんなシンプルなディテールだからこそ随所に目立つ活きる切り替えのステッチは、特にフードで見事なシルエットを描き、印象深いアイテムに昇華させている。
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色よりも素材の上質さを感じさせるディテールに注目!
DIOR HOMME(ディオールオム)
コートをコーディネートの主役にしたければディオールのこの真紅のダッフルは最高のチョイス。
色だけでなく上質な素材感を活かすディテールに注目したい。
ステッチを強く見せない外ポケットは、カジュアルに見えがちなダッフルをフォーマルに仕上げてくれる重要なポイント。
そして、前打ち合わせにトグルだけでなくファスナーを使うのは、かっちりとしたシルエットをキープする狙いがある。
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ネイビーや黒のスーツの上から着ると圧倒的な存在感。
お洒落上級者向けのモードなダッフルコート
NeIL Barrett(ニールバレット)
ニールバレットのショートダッフルは、フロントをレザーベルトで留める独特のスタイル。
ショート丈なだけでなくポケットが上寄りに付いていてかなり重心が高めのスタイリングになるので、マフラーで首回りにボリュームを持たせたり、印象の強いハットなどと組み合わせるとスマートなコーディネートになる。
ニールバレットらしいスタイリングのバランスが必要とされる、お洒落上級者向けのダッフルだ。
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ダッフルはキチっと着こなせ
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今回紹介したダッフルコートはもともとタフな仕事着だったにも関わらず、今では一歩間違えるとスクールボーイ風のイメージが必要以上に強く出てしまうアイテムだ。
そんなダッフルをおしゃれに着こなすには、カジュアルでゆるい要素を減らし、キチッとしたコーデを狙うのが王道である。
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