NISAのメリット・デメリット、おすすめの銘柄・証券口座までを徹底研究

株式投資というとハイリスクハイリターンな印象が未だに強いのではないでしょうか。2,3年ほど前からNISA(ニーサ)少額投資非課税制度という制度が国で始まりました。これは120万円までの投資なら課税されないというもので、新社会人や若年層の投資家に徐々に人気が出てきています。今回はNISAのメリット、デメリット、どういうところで証券会社を開いた方がいいのか、また経験者のトレード実績までご紹介します。

NISAのメリットとは

NISAには普通に株式投資をするよりも大きなメリットがたくさんあります。100万円未満で株式投資を始める方は、必ずNISAで始めることをおすすめしますが、具体的には下記のようなポイントがあります。

NISAのメリットは、下記のようなポイントがあります。

・手数料無料
・売却益、配当金、分配金は、最長5年間は非課税
・2016年から、年間投資金額の上限は、100万円から120万円
・専業主婦で年間33万円の収入を超えても、確定申告・住民税の支払いが必要ない

1回の売買で NISAができる前は400~1000円と手数料が取られる証券会社も少なくありませんでしたが、
NISAでは手数料がかからないので、以前より相当お得に始められるようになりました。

株の売却益が非課税になる点は、もちろん大きなメリットの一つではあります

ae9bc73e21fc79e5dbf9576f7bd4193b_s
株の売却益が非課税になる点は、もちろん大きなメリットの一つではあります。でも、感覚的には、手数料が無料になる点の方が、メリットとしては大きいです。

投資に回すことができる金額が大きければ(お金持ちは)、手数料はおそらく誤差の範囲で、一々考えながら取引する事はないのかもしれません。でも、主婦の分際だと、そもそも少額しか投資に回す手持ち金額がありません。

例えその取引から得られるのが何千円単位の利益だったとしても、チャンスがありそうなら取引したいと考えるので、数百円がその都度取られるのはかなり痛い出費です。

そのため、差し引きプラスで取引できそうでも、「今回は諦めるか」と取引をやめる理由にも成り得るのです。

NISAのメリットは、利益が非課税になることだと思います

72a91fa2706044d99494c231d0679ec2_s
NISAのメリットは、利益が非課税になることだと思います。
本来は約20%の税金がかかりますが、NISA口座ではそれが非課税になるので、
税金0円になるというのは、メリットだと思います。

年間の投資金額は、上限100万円という制限もありますが、
売却益、配当金、分配金は、最長5年間は非課税です。

毎月分配型は、普通分配金は課税対象なので、NISA利用で非課税になります。
ただ、特別分配金といわれる、元本を取り崩して支払われる分配金は、

もともとが非課税なので、NISA口座を利用しなくても非課税です。
2016年から、年間投資金額の上限は、100万円から120万円に
より拡大され、便利になりました。

NISAの対象商品は、上場株式、株式投資信託、ETF(上場投資信託)、
REIT(不動産投資信託)と、大まかに分けて4種類と、幅広いことも良いですね。

利益に対して税金がかからないことが、一番のメリットだと思います

db4d705951df4e1fd649577e7964ef45_s
利益に対して税金がかからないことが、一番のメリットだと思います。また、私の取引している楽天証券では、国内株式や、多くの投資信託は、売買時の手数料が無料なので、手数料を気にしないで、細かく売買できることも、すごくいいと思います。

年間に120万円までしか購入できませんが、少ない金額を何回も回して使うこともできますし、塩漬け状態になってしまっても、5年という区切りがあるので、いつ売るのか迷うことにも限界があり、手数料もかかりませんし、気軽に売買していこうと思っています。

専業主婦ですので、収入が33万円超えたら、確定申告して住民税を払ったりする必要が出てくるかもしれないので、税金を払わなくていいというのは大変にありがたいです。

・専業主婦が33万円の年収を超えても確定申告・住民税の支払いの必要がない

株式投資は初めてですが、特にNISAについてのメリットは「課税されない」のは大きなメリットだと思います

df3d26f93b5678f75f66a432a5e286ff_s

非課税で、買った株の株価が上がって、またそれを売却して利益が確定されてからの事ですので、株式投資を始めたばかりでは実感は全く湧きません。ワタシの場合のメリットは、株式投資のトレードに時間が取られていないと言う事です。

もちろん、株取得に際しては勉強や情報収集の時間がかかっていますが、いったん購入すれば毎日の価格の変動チェックという数分の時間しか取られません。

その点では、働いている感覚が無いのでメリットと言えるかもしれません。ただそれは利益がある場合だけですね。

よく勘違いされている方がいますが、購入した株の株価が必ず上がるとは限りませんから、もし下がったまま上がらないとなれば、NISAそのものがメリットではなくなりますね。これは株式投資に限った話ではないですが。

ここからは、実際にNISAをつかって株式投資されている方に、
NISAを始めた理由と、どこの証券会社で始めたのかを聞いてみました。

少ない利益から、税金が2割も取られることに、常々割り切れない思いをしていたので、制度が開始されてすぐに、NISA口座を開設しました

b44699c74dcbf7999fefe51df59d3d09_s
少ない利益から、税金が2割も取られることに、常々割り切れない思いをしていたので、制度が開始されてすぐに、NISA口座を開設しました。始めたのはマネックス証券です。

もともと、他の証券会社にくらべ、昔からマネックスでずっと取引をしていたので、特に各証券会社で比較したりすることなく開設しました。結果的には特に不満はありません。

ただ、最初はインデックス投資や、IPO投資が主だったのですが、最近は株主優待のクロス取引に興味が出てきたので、カブドットコム証券にしておけばよかったかな~と思ってはいます。なぜなら、カブドットコム証券が、一般信用の取引銘柄が一番多いからです。ただ、変更の手続きが面倒そうなので、躊躇しています。


IPO投資について詳しく知りたいという方はこちらもチェック

株式投資でIPO(新規上場株)を取得するためのやり方・証券会社とその知られざる利益とは

NISAを始めたのは、SBI証券でNISAの取り扱いができると知ったためです

edd4de8243cfe13cfae5aff8b05fa3d6_s

NISAを始めたのは、SBI証券でNISAの取り扱いができると知ったためです。
もともと、投資信託を少額で利用していたので、買い増したいと漠然と思っていたときに、
少額投資非課税制度のNISAができたのをニュースで知ったので、NISAを利用しました。

NISA口座を開設するとお得なキャンペーンをしていた時期でしたので、
この機会に利用してみようと思いました。

1人、1金融機関、1口座の制度なので、金融機関は他行とも比較しました。
SBI証券は、ネット証券会社ですが、手数料が格安で、使いやすいと感じていました。

住民票取得代行サービスもありましたし、口座開設は無料でした。
NISAの口座開設は、1ヶ月はかかりますので、すぐに投資したい人は待つ必要がありますが、

その必要はなかったので、気長に待ってNISA口座を開設しました。

SBI証券はNISAの取り扱いがあり、NISAから120万以上の運用をする場合でも
取引手数料が安いのでおすすめです。こちらにSBI証券についての詳細についてはこちらでご紹介しています。

手数料が業界最安値水準のSBI証券の便利な口座開設方法・メリット徹底調査

特定口座で取引をし始めてから、NISAについて調べてみたら、圧倒的に得な内容であることがわかり、申し込みました

36dae029ab6c1e4955d9e2fbe4c5444f_s
特定口座で取引をし始めてから、NISAについて調べてみたら、圧倒的に得な内容であることがわかり、申し込みました。楽天証券で口座を持っているので、そのまま楽天で始めました。

資金の移動などが簡単で、楽天銀行とも連動させていて、楽天スーパーポイントももらえたりするので、他の証券会社も一応検討しましたが、楽天に落ちつきました。大手都銀や、信用金庫などは、取扱商品も少なかったりして、やめました。

また、株取引はNISAにかぎらず手数料や、利便性からネットでの取引しか考えていません。最初は5年間しか取引できないと思っていたのが誤解だったことを知ったことと、120万円に年間の取引額が引き上げられたことも、きっかけになりました。

老後の貯金が全く無かったので、パートをしながら節約生活で少し貯金をし、投資を考え始めた時にNISAが始まったので興味を持ちました

434107de3f46157aa5cfb58825d2d151_s
老後の貯金が全く無かったので、パートをしながら節約生活で少し貯金をし、投資を考え始めた時にNISAが始まったので興味を持ちました。

同じ頃、テレビで株主優待だけで生活している方を見て、少しでも真似が出来たらなぁという気持ちもありました。しかし、株式投資は初めてで何の知識も無かったので、ネットや図書館の本等で勉強してから始めました。

まずは手数料の安い証券会社を調べ、その中から楽天証券とSBI証券を選び申し込みました。
楽天はそれまでにカードを作って買い物にも使っていたので、ポイントを貯められたらという目的でした。

どちらも口座を開く手間は同じような感じでしたが、最初に取引を開始したのはSBI証券の方でした。

これまで、NISAのメリットや何がきっかけでNISAを始めたのか、おすすめの証券口座・証券会社を
教えていただきましたが、ここからは、NISAのデメリットは少ないですが、紹介します。

SBI証券のメリットについてこちらでご紹介しています。

手数料が業界最安値水準のSBI証券の便利な口座開設方法・メリット徹底調査

以前よりは額が引き上げられたものの、非課税枠が120万円しかないことです

9bae472c7463300694ded6d8810704ad_s
以前よりは額が引き上げられたものの、非課税枠が120万円しかないことです。また、一つの証券会社でしかNISA口座を開設できない点です。

私がいつも行っているIPO投資(新規公開株)では、抽選結果が出なければ、どの証券会社で当選するかわかりません。

運よく、NISA口座のあるマネックス証券で当選してくれれば、万単位の利益が、税金で取られることなく、自分のものになります。

とは言っても、抽選なのでそううまく行く事はありません。また、まだ私は開設していないのですが、ジュニアNISAでは、途中で出金できないのが、かなり困ります。

もう少し機動性があった方が、高校の学費、大学の学費や塾費用等にその都度対応できるし、助かると思います。

NISAのデメリットは、非課税のメリットが受けられない場合があることです

bdc44fe12fd4730d08b3373f3cab3d45_s
NISAのデメリットは、非課税のメリットが受けられない場合があることです。
例えば、毎月分配型投資信託の場合、

再投資分も含め年間の投資額が非課税枠の100万円(2016年から120万円)を超えると、
超えた部分は一般口座か特定口座で投資されることになり、課税対象になってしまいます。

また、短期売買をすると、すぐに非課税枠を使い切ってしまいます。
NISA口座は、売買後に非課税枠を再利用することができないので、

長期投資する場合に使うほうがいいです。

また、5年後の非課税期間終了後もデメリットがでる場合があります。
NISA口座で管理していたものは、5年度、通常の口座へ移管することになります。

その際は、購入時の金額ではなく、5年後の移管時の時価で移管します。
5年後に損失を出していて、ようやく時価が上昇したときに売却しようとすると、

購入時ではなく移管時の時価から計算して、税金が課税されます。
買値から移管時の損した分は、税金に考慮されません。

NISAで損害が出ても、他の口座での税金を安くすることはできないことや、損害が出ないことを前提になっているような仕組みらしいので、マイナスの人は余計に損した気分じゃないかと思います

23a98d0398262f6fbdacf6a7974f7f0b_s
NISAで損害が出ても、他の口座での税金を安くすることはできないことや、損害が出ないことを前提になっているような仕組みらしいので、マイナスの人は余計に損した気分じゃないかと思います。

また、口座を開くときに、一ヶ月くらい待たされるので、その間のストレスはかなりありました。

使わなくても口座だけ開いておくのもいいのですが、必要書類を郵送したり、
市役所に住民票を取りにいったりする手間を考えると、あまりおすすめできません。

また、必ずマイナンバーを登録しないといけないので、今までなるべく先延ばしにしてきたのですが、
今回で他の口座すべての動きも、マイナンバーでひも付けされたのが悲しいです。

証券会社で利益を確定するには、今はマイナンバー必要らしいので、NISAには限らないことですが。

NISAで取引をしている人に、NISAでの利益はどうか、その要因について

非課税になった分の利益は、今のところ、50万円くらいです

-shared-img-thumb-PASONA_27_TP_V
非課税になった分の利益は、今のところ、50万円くらいです。これは、ほとんどは昨年の郵政3社のIPOで得た売却利益なので、単純に利益の2割分がそのまま手元にあることが原因です。ただ、それだけではありません。その後も、NISA口座のメリット(取引手数料無料)を考えると、投資へのハードルが大分低くなり、取引回数が増えている点が、もう一つの原因です。取引回数が増えれば、もっと勉強して様々な投資パターンを知りたいと思うし、新しい知識を得れば、またそれをNISA口座の枠内で試してみたいと思うものです。そのため、本当に少額づつではあるものの、他の証券会社の口座に比べると、利益が増えていくスピードは速いです。

NISAでの利益は、今のところ少し出ています

-shared-img-thumb-NKJ56_mankenmottekuchiwokakusu_TP_V
NISAでの利益は、今のところ少し出ています。
主に、毎月分配型の投資信託でNISA口座を利用していますが、
始めてから数ヶ月は、普通分配金で配当金が出ていたので、
本来20%徴収される税金が非課税になっていました。

数ヶ月経つと、基準価額が下がり、特別分配金として配当金が出ました。
もともと特別分配金は非課税なので、
NISA口座で保有するメリットは出ません。

ですが、普通分配金で20%の税金が非課税になることは、案外効果があったので、
メリットが出ています。

長期投資を続けるつもりで、NISA口座を始めたので、このまま5年は持ち続けるつもりです。

ただ、一般口座に移管するときに値下がりしそうならば、
その前に売却してしまうことも検討します。

今は、まだ少ししか売買していないので、若干のプラスです

-shared-img-thumb-PPC_1manensatu4mai_TP_V
今は、まだ少ししか売買していないので、若干のプラスです。
手数料がかからないので、非常に細かく、値下がりした銘柄だけを買っているので、含み益も出ています。

利益も小さくなってしまいますが、自分の思い込みで大量買いするよりも、結果はいいと思います。まだ始めたばかりですが、毎年最初の120万円まではNISAで取引し、それ以上に売買したい年には、特定口座も使おうと思っています。

しかし、特定口座では手数料もかかりますし、税金も支払わなければいけないので、やはりNISAがもっと継続して使えたら嬉しいと思います。私の場合、利益も10%くらいで確定してしまうことが多いので、手数料や税金でかなり取られてしまうので、NISAはすごく気に入っています

ワタシの場合は運良く今のところ利益は上がっています

-shared-img-thumb-OOK85_plannoteian20131223_TP_V
ワタシの場合は運良く今のところ利益は上がっています。正確には、現在NISA口座で持っている株の価格は上がり続けています。

ですが、これもいつまで続くか分かりません。アベノミクスの影響だけならそう長くはないと考えています。

ただ、投資の目的自体が老後の生活資金の確保ですので、株価が下がったからと言ってすぐに売却する事は考えていません。少しずつではありますが、1年に2度は配当金もありますし、今後もし投資できる貯金が増えれば買い足していきたいとも思っています。

やはり長く健康に生きる事には、お金が必要です。高齢になればどんな仕事も高報酬ではなくなりますので、NISAが終了して利益が出なかったとしても資産の1つとして維持したいと思っています。

NISAは株式投資を始める人は必ず通っておくべき

NISAのは手数料無料、非課税、主婦の方や配偶者が一部確定申告の義務がないなど多くのメリットがあります。
NISAができるまでは、デイトレードごとに手数料がかかって、トレードを1日していたら、
4000~5000円が手数料で消費されるということもありました。

しかし、NISAができてから手数料がかからないですし、株式投資をこれからはじめるという人には
非常にお得な状態
になりました。

・手数料無料
・売却益、配当金、分配金は、最長5年間は非課税
・2016年から、年間投資金額の上限は、100万円から120万円
・専業主婦で年間33万円の収入を超えても、確定申告・住民税の支払いが必要ない

NISAをはじめるなら、始めた後も手数料が業界最安値水準の格安で、使いやすいSBI証券がおすすめです。

→ SBI証券の詳細をみる

株式投資の投資をこれから始める方にはこちらの株式投資の書籍を現役の株式トレーダーにご紹介していただいていますので、
こちらも合わせてどうぞ。

株式投資をする勉強・トレードする際におすすめの本11選

株式投資をこれから始めるという方には、おすすめの証券口座をご紹介しています。
たくさんあって、どこの口座を開いたら良いのかわからないという方はこちらもチェックしてみてください。

社会人なら知っておくべきお金の常識。初心者でも入りやすい株式投資・FX特集

ビジネスの最新記事

姉妹サイト:お金のパーソナルトレーナー Fincy