新卒学生は1~3年目で転職するのが当たり前?転職経験者インタビュー

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新卒で入社した学生が1,2ヶ月などの短期間でやめてしまったり、1年未満で急に辞めて競合他社に転職していたり、起業したりというケースが多くなってきました。日本でもスタートアップを作る流れが出てきたことや「ゆとり」などと揶揄されることもありますが、キャリア形成が多様化してきています。今回は、Coolhomme編集部の独自取材による、「新卒の経験がある方を対象に新卒でどのような経験をしたのか、そしてなぜ転職や他の道を選択することになったのか」をご紹介します。

新卒のご経験がある方は新卒(1社目)で何を、どれくらい経験されましたか

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大手百貨店で販売・マーチャンダイズ部門を経験されたAさん

大手百貨店で婦人雑貨売場での販売を2年、その後異動となり同じく婦人雑貨部門でマーチャンダイズ部門で商品の仕入やイベント企画、営業目標や仕入れ計画などの数値管理を5年経験しました。

販売では、実際に売場に立ち接客をしたり、担当商品の在庫管理や各メーカーから派遣されてくる販売員の教育等を主に担当していました。マーチャンダイズ部門では、担当商品の展示会へ行き実際に何をいくら仕入れて利益をいくらあげるのかといった数値管理から、週ごと月ごとのマーチャンダイズ計画を立てたり、媒体に掲載する商品の選定等を担当しました。商品の仕入れでは、トレンド感を取り入れつつも、自社顧客が好みそうな商品を選び仕入れる必要がありました。

5年というのは昨今の転職事情からすると、長いですよね。
Aさんにとってやりがいがあったということですが、長期的に働いていくのが難しいと、ご自身でも認識されていたんですね!

銀行に就職されたBさんの場合

高校卒業後に銀行に就職しました。銀行では地元の支店に配属され後方事務に3年程携わりました。当時ウィンドウマシーンと呼ばれていて窓口で受け付けた入金や支払い、新規口座の開設、顧客の住所等の情報入力などが出来ました

その後、窓口業務へ異動となり現金管理や払込の受付などを2年ほど担当しました。次に2週間程の研修を受け、為替業務へと異動になりました。今の銀行業務の中にある係なのかどうかわかりませんが、顧客から受け付けた当行または他行宛の振込を時間内に送金するのが主な業務で、2年半ほど携わりました。

業務では問い合わせなどの発信をしたり、取引先の給与振込の入力や定期の振込送金などもしていました。この時のキーパンチの業務経験が後にオフィスの資格取得のための基礎的な力となっていると思います。

銀行などの堅実なビジネスや業界を選択する方も多くいるかと思います。
新卒でも金融業界・銀行などは安定していて、給与もだんだん上がっていくというので人気です。
しかし、Bさんのような事例をみてみると本当に今後の社会が自分の将来を保証してくれるのか考えたほうがいいですね。

デジタル編集・印刷物製造会社に就職されたCさん

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大学を卒業後、入社した会社は、デジタル編集と印刷物製造を行う会社でした。この会社に、20年以上在籍しました。
その会社ではじめに行ったことは、印刷・編集制作 営業実務、「データベースパブリッシング」デジタル自動編集の提案です。
その後、新規事業の開発業務を行いました。

一つの事例は、出版とインターネットと情報処理を合わせた新事業の企画・開発です。
複数のカタログ通販会社を掲載した新聞チラシビジネスを開始。

新規顧客リストの開発を目的に、日 本全国、欧米の通販会社のカタログを掲載した新聞チラシを2005年までに4600万世帯へ配布、363社が参加。110万人の新規顧客リスト開発。

1995年 媒体の参加企業をインターネット上で紹介し、カタログ請求とともに、暗号化プログラムの中で安全に商品購入ができる「インターネットショッピングモールを日本で初めてスタート。衛星 テレビ展開。ラジオ展開。マルチメディアキオスク端末展開をしました。
同時にインターネットポータル事業の企画・開発を行い、大手百貨店数社と保険会社の参加により事業運営しました。

Cさんの場合は20年以上在籍されたということでだいぶ長い期間、新規事業などを行われたり幅広い事業に
貢献されているということですが、新規事業を行えるようになるまでやはり下積み期間が長いんですね。
下積みが長いということはその期間は、すり減っているとも言えるのでしょうか…?

国立大学からホームセンター事業の会社に就職されたDさん

国立大学を出て新卒で大手のホームセンター事業を行う会社に就職しました。当時はやはり就職難の時代だったので特に女性は希望の職に就くことは難しかったと思います。その会社もどうしても入りたかったというわけでもなく、最初に内定が出たので入社しました。

一応希望は本部のバイヤーでしたが、新入社員は全て各店舗で数年経験してから本部への道が拓けるとのことで私ももれなく一般店舗で店員として働き始めました。

インテリアと季節家電を担当。発注、商品管理、売り場レイアウトなどを主にしていましたが、もちろん接客やレジ業務なども行っていました。最終的に店舗内の人間関係のごたごたに巻き込まれて十ヶ月で退職。ちなみに新入社員五人のうち四人が辞めるほどの酷さでした。

大手企業だと希望通りの配属にならなくて早期に転職してしまう人も多い中始められたとのことですが、Dさんのようにやっぱり1年未満で転職するケースも多いですよね。

これをゆとりという一言で片付けてしまうのか、自分の将来をしっかり考えてスキルアップをしていくと捉えるかは人それぞれですが、、。

不動産コンサルティング会社に入社したEさん

不動産コンサルティング会社に入社しました。世の中の税理士事務所、会計事務所と契約を結び、そこから不動産案件を紹介してもらう、というビジネスモデルを展開している会社でした。入社してすぐにやったことは、既存の税理士・会計士の訪問。そして、新たな税理士・会計士の開拓です。
また、紹介先のフォロー以外にも、営業先で使うチラシや資料の作成を行うことがありました。
不動産コンサルティング業務にかかわることもしばしばありました。その場合は、不動産にかかる法令等の調査や、現地調査、土地有効活用の検証や価格査定と言った業務を行いました。
業務の比率で行くと、紹介先のフォローが6割、資料作成が2割、実際の不動産業務が2割といった形でした。

 

転職の経験がある方は転職した理由は?もしくは他のキャリアについて

新卒で働いていた会社を辞めるということは様々な事情があります。家庭の事情や自分の給与の問題、やりがいの問題、会社での人間関係など多岐に渡るでしょう。新卒で様々な会社に勤められた皆さんに転職理由や転職した時に生活がどうなったかなどをお聞きしました。

結婚退職から、自分のやりがいのある職業に就くことができたAさん

結婚をしてしばらく続けていたのですが、主人が遠方の職場だったことと、勤めていた百貨店業界は斜陽産業で先行きに不安を感じていたこともあり退職を決意しました。

そして実は、語学が得意だったのですが前職では展示会や接客対応、資料の翻訳ぐらいしか活かせる機会がなかったので、次に働く職場ではもっと自分の強みを活かした専門的な仕事をしたいと考えていました。

引っ越し先は、人口6万人ほどの地方都市でだったのですが、そこで自治体の国際交流部門の求人があり応募したところ、語学力の高さを評価して頂き採用となりました。お給料は減りましたが、海外からのお客様の対応やさまざまな翻訳用務など語学を使う機会が増え充実して働くことができました。

結婚退職されて、アルバイト・ハローワークと経験されたBさん

銀行を結婚退職し、半年ほどはアルバイトとして働いていましたが夫の転勤で仕事を離れました。14年ほどのブランクの後、離婚をきっかけに運送会社の事務として再就職しました。2年ほど働いたあと会社の業績不振のため転職し、テレビの部品組立工場へ派遣社員として就職しました。1年働きましたが体調を崩し退職し、半年後に建設会社の総務事務として就職しました。

この会社では社長夫人とのそりが合わず、1年で退職しました。退職をきっかけに、パソコンの資格取得のために講習をうけていました。

2ヶ月後、ハローワークで募集されていた病棟クラークに応募し就職できました。就職して8年目になりますが病棟クラークの業務は取得したパソコンの資格を活かせられる事や、業務そのものが自分の性格にあっているのが続けられている理由だと思います。

転職から経営者まで経験されたCさん

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転職した理由は、新卒で入社し長年働いた会社が、同業他社に買収され、私が開発し行っていた事業が経営者の都合で中止になり、退社することになったからです。
その際には、事業、それに関する人脈との付き合い全てを中止するとのことでしたので、私が全て持ち転職することが可能になりました。

普通は、辞める時にすべての人脈、名刺をその会社に置いて出て行くのが一般的です。とても珍しいことです。長年いた会社で素晴らしい方々と巡りあい、その方々のおかげで今生きていると言っても過言ではありません。元いた会社には感謝しています。
別の会社にサラリーマンとして働いた経験と、知人が社長の会社の役員、経営者として働いた経験があります。今は、個人事業者の立場で働いています。

本業としては上記の立場を経験してきましたが、一方で、文章を作りお金をもらう仕事は、会社勤めの時期から経験してきました。

インターネット記者、マーケティング関連の業界誌や新聞からの執筆依頼、書籍の執筆など、自分の考え、自分の文章がお金になること、自分を表現することにもっと深く関わりたいとも考えています。

Dさんは転職して公務員試験を受けるために勉強

最初の就職で残業時間が長く休日も拘束されることが多かったので次はきちんと休みがとれる仕事を目指しました。幸い実家に住んでいたので経済的には負担が少なかったこともありその年の公務員試験を受けるべく自宅で勉強をすることにしました。

専門学校は遠いし学費ももったいなかったのでずっと独学で学んでいたため、実際市役所職員に合格した時に同期八人のうち私だけが公務員専門学校に行っていないことが判明した時には驚きました。

知っていたらきっと不安になっていたことでしょう。もちろん公務員なりの苦労はありますが前職に比べると随分と楽になりました。

サービス残業をするにしても深夜になることはまずありませんし、あからさまな派閥争いなどもなくワンマン上司も見当たらないのですから当然のことです。職員組合も庁舎内にあるので困ったことがあっても相談しやすい雰囲気でした。

一社目で10ヶ月で辞めてしまっても新しい道を歩む出したDさん。
自分には合わないな、と少しでも感じたら早く行動に移しておけばまだいくらでも軌道修正が出来るんですよね。

ライティングスキルを上げてプロライターを目指すEさん

入社一年で、新卒で入った会社を退職しました。

退職を決意した理由は、以下の三点です。
・会社の組織としての在り方に未来が感じられない
・他の従業員の心の中に「所詮自分はこんなもん」という諦めがみられた
・通勤、会議、根回し等々無駄なことが多すぎる

以上のようなことを常日頃感じていました。このままこの会社にいたら、自分は確実にダメになる。この会社の中だけで通用する能力ばかりを鍛える羽目になる、と危機感を覚え、退職しました。

現在は、退職前から準備をしていた独自の事業を立ち上げる一方、ランサーズに登録し、フリーのライターとして活動をしています。将来的には、ランサーズを通して得たライティングスキルを、個人の事業にも上手く応用して、事業を拡大していくつもりです。

 

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転職インタビューを終えて

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今回は4名の方に転職やキャリアについてのインタビューをさせていただきました。
就職しても自分の希望通りにならない事はあり得る話ですが、本当にその会社にずっといるべきなのかは本当に考えるところではありますよね。我慢できない人間だと思われてしまうためにずっと会社に残っているというのも無駄な話です。

それであれば短期間で自分が考える成果を残して辞めていくというのが正しい行動なのかもしれませんね。逆にそこの会社で学べることがもうなくなったのであれば、居る必要はありません。未来の自分を保証できるのは自分だけですから、どんどんスキルアップのためにステップアップしていくべきです。

今回は様々な経歴の皆さんにお聞きして、自分の将来を見つめ直すきっかけになれば、これ以上嬉しい事はありません。

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